FXのスワップで儲けることはできるか?スワップについて徹底解説

FXでは、「ドルを買って、ドルが高くなったら売る」という、為替レートの上下を狙って「キャピタルゲイン」を稼ぐ方法が主要です。

 

一方で、FXには「スワップ」という、建玉を保有しているだけでもらえる「インカムゲイン」でお金を稼ぐこともできます。

 

今回は、FXのスワップポイントについて、その性質とメリット・デメリット、そして実際にスワップポイントを狙う投資法について紹介したいと思います。

スワップとは?

「スワップ」とは、英語で「交換すること」を意味しますが、金融においては「あらかじめ決められた期間においてキャッシュフローを交換する」ということを意味する場合が多いです。

 

ここで言われる「キャッシュフロー」は簡単にいえば「金利」のことを指します。

 

つまり、FXにおけるスワップは、「一定期間建玉を保有していると発生する金利」ということを意味します。FX取引で発生するスワップは一般的に「スワップポイント」と呼ばれています。

 

FXのスワップポイントは、主に各国の政策金利の差から生じます。

 

例えば「ドル円」通貨ペアの場合は、「米国」と「日本」の金利差によって、スワップポイントが決まります。

FXのスワップは「受取り」と「支払い」がある

スワップポイントは、受け取るだけではなく支払わなければならない場合もあります。

 

「ドル円」通貨ペアの場合を例に挙げます。

 

2018年12月現在では、日本の政策金利よりも米国の政策金利のほうが高いです。

 

この場合、「ドル円の買建玉」を建てた場合は、スワップポイントをもらうことができます。逆に、「ドル円の売り建玉」を建てた場合は、スワップポイントを支払わなければいけません。

スワップポイントはどうすれば貰える?

スワップポイントは、ただ取引をしただけでは貰うことができず、建玉を保有したまま「ロールオーバー」をしなければいけません。

 

ロールオーバーとは具体的に言うと「FX会社の取引日時をまたぐ」という意味です。

 

FXの取引は24時間行うことができますが、FX会社では必ず「スワップ金利付与時間」という、取引日時を切り替えるタイミングがあります。

 

多くの場合は午前6時~7時の間に設けられていますが、この時間をまたいで建玉を保有していなければスワップポイントは発生しません。

スワップポイントが高い通貨ペアは?

スワップポイントは、通貨の発行体である国の政策金利で決まると紹介しました。つまり、スワップポイントが高い通貨は、政策金利が高い国であることになります。

 

例えば、2018年12月のトルコの政策金利は24%です。日本の政策金利が0.1%なので、「トルコリラ円」の買い建玉のスワップポイントは非常に大きくなりそうです。ちなみに、2018年12月に利上げをした米国の政策金利は2.5%です。

 

ただし、「政策金利が10倍ならスワップポイントも10倍」とはならないので注意が必要です。

応用編①:受け取るスワップポイントに比べて支払うスワップポイントが高いのはなぜ?

FX会社のサイトに行くと、各社の各通貨ペアのスワップポイントを見ることができます。そこで「支払うスワップポイントのほうが貰うスワップポイントより高い」ということにいうことに気がづきます。

 

これは、スワップポイントが決まる要因が「各国の政策金利」だけではなく「FX会社が行うロールオーバーの手数料」も含まれていることが原因です。

 

つまり、皆さんが貰えるはずの金利から、さらに手数料を引いた金額がスワップポイントとして表示されているわけですね。

 

さて、さらに他のFX会社のサイトを見てみると、スワップポイント自体が大きく異なる場合があります。これも、ロールオーバーの手数料がFX会社によって異なることが原因です。

 

このため、スワップポイントで稼ぎたい場合は、それぞれのFX会社でもらえるスワップポイントの比較は欠かせないです。

応用編②:日によってスワップポイントが2倍になったり0円になるのはなぜ?

日々のスワップポイントを見ていると、スワップポイントが2倍になっていたり、またはスワップポイントが0円になっていたりする時があります。

 

これは、スワップポイントが受け渡しベースで支払われることが理由です。

 

FXの受渡日は、約定日の2営業日後です。例えば水曜日に新規建て約定した建玉を木曜日に決済約定すると、木曜日の2営業日後の月曜日が受渡日となります。

 

この場合、約定日の受渡日(金曜日)と、決済の受渡日(月曜日)3日間分のスワップポイントを受け取ることができます。

 

同様に、FX会社が動いていても、世界各国や日本の休場日とFXの受渡日とが被ってしまうと、スワップポイントが0円になるという場合もあります。

スワップで稼ぐメリット

スワップポイントで稼ぐ際のメリットは、「非常にシンプル」という点です。

 

スワップポイントをもらうだけなら、ただ単に金利の高い通貨を買い建玉で保有していればいいだけなのですから。

 

また、スワップポイントはコンスタントに毎日貰える点も大きな利点です。

 

例えば、ドル円の1万通貨をロールオーバーすれば80円のスワップポイントがもらえるとします。この場合、単純計算で10万通貨の建玉を1日ロールオーバーすれば800円、一ヶ月保有すれば24000円をもらえることになります。

 

1ドル=110円のドル円を10万通貨買建てしたいのであれば、50万円程度入金すれば可能です。

 

この場合、月利約5%でお金を稼ぐことができるということになります。非常に魅力的な投資のように感じられますね。

スワップで稼ぐデメリット

FXのスワップポイントで稼ぐ際のデメリットは、長期保有になるため為替変動の影響が大きくなるという点です。

 

上で紹介したメリットは、あくまでも為替の変動を考えなかった場合の話です。

 

現実世界では、為替の価格は毎日変動します。期間が長くなればなるほど、変動幅は大きくなります。

 

先ほど紹介した例で説明すると、10万通貨を保有している場合、為替が1円値下がりすれば10万円の損失がでます。1円の変動程度なら日常茶飯事で起こっています。1年間もあれば5円の値下がりも十分あり得ます。

 

このように、スワップポイントはもらえたけど、為替が値下がりして損失が出る可能性があるというデメリットがあります

スワップの「おすすめ投資法」と「おすすめできない投資法」を紹介!

ここまではスワップポイントを利用してFXで稼ぐ際のメリットとデメリットを紹介しました。ここからは、メリット・デメリットを踏まえて、FXでスワップポイントをどのように稼ぐかを紹介します。

初心者は「ドル円」の買い建玉を長期保有

初心者におすすめなのは、値動きが比較的安定している「ドル円」の長期保有です。

 

ドル円は流動性が特に高いことから、政策金利が低くてもスワップポイントはやや高めである場合が多いです。

 

そのため、スワップポイントを稼ぐのにドル円はおすすめです。

 

投資手法はシンプルで、「レバレッジ5倍以下でドル円を買い立てして長期保有する」という方法です。

 

1ドル=110円の場合は、22万円を入金すればレバレッジ5倍で買い建玉を建てることができます

 

できるだけ安値で買うことができればベストですが、レバレッジ5倍以下ならある程度損失が膨らんでもそう簡単にはロスカットにはなりません。

 

先ほどの例でいえば、必要証拠金が44000円なので、ドル円が92.4円になるまではロスカットにはならないことになります。

 

このくらい余裕があれば、長期保有を考えてもそこまで心配はいりません。

実はおすすめできない「ランド円」「トルコリラ円」

スワップポイントが高いことで有名な「南アフリカランド円」や「トルコリラ円」は、実はスワップポイント狙いの投資にはおすすめできません。

 

理由は「為替の値動きが激しい」からです。

 

スワップポイントが高い通貨ペアは、通貨の発行体である国の情勢が悪いというケースが多いです。

 

南アフリカやトルコのチャートを見ればわかりますが、基本的には下降相場です。つまり、買い建玉を保有していても、為替の値下がりによって損してしまう可能性が高いのです。

 

情勢が悪い国の通貨ペアで取引をするのはあまりおすすめできません。
通貨ペアについてもっと詳しく知りたい方はコチラ

まとめ

以上、スワップポイントについての解説と、スワップポイントを利用した投資方法の紹介でした。

 

スワップポイントは、FXで建玉をロールオーバーすることによりもらうことができます。

 

ただ、何も考えずにスワップポイントが高い通貨ペアに投資をしてしまうと、為替の値動きにより大きな損失を被ってしまい、痛い目にあってしまう可能性もあります。

 

スワップポイントでお金を稼ぎたい場合は、自身の資金に見合った範囲内で、安全な通貨に投資をするようにしましょう。

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