- 2019-1-23
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FXのチャート分析に用いられる指標の多くは、複雑な計算式によって算出がされます。
しかし、中には「自然の法則」から生み出されるチャート理論というものも存在するのをご存じででしょうか?。
今回は、自然法則から生み出されたチャート理論の1つである「エリオット波動」について、その理論とエリオット波動で利益を爆上げする方法について紹介します。
エリオット波動とは?-エリオット波動論入門-
エリオット波動論は、ラルフ・N・エリオットが提唱した株式投資に関するテクニカルチャート理論です。
市場平均の推移を表すための理論で、簡単に言うと「市場平均を示す指標は上昇5波・下降3波で推移している」という理論になります。
エリオット波動論には、1分足や1時間足など、FXで使える時間軸のものもあれば、長いものだとローマ帝国の滅亡から始まる1000年以上の期間を視野に入れたサイクルまであります。
理論が提唱されたころは、ダウ理論が全盛期だったこともあり日の光を浴びず注目されていませんでしたが、1987年におこった「ブラックマンデー」を見事的
中させたことにより、著名な投資家から再評価がされました。現在でも多くの海外投資家に愛用されています。
なぜエリオット波動は正しいのか?-世界は「フィボナッチ数列」で動いている-
エリオット波動論には計算経済学的根拠や数学的根拠はありません。そのため、エリオット波動論について、一部では「単なるラルフ・N・エリオットの経験則ではないか」という批判もあります。
しかし、実際にエリオット波動論は、株式の指標からFXの為替チャートまで、様々な相場でその理論の正しさが証明されています。
これは、エリオット波動論が「フィボナッチ数列」という自然原則をもとに算出がされているからです。
フィボナッチ数列は、天才数学者フィボナッチが発見した数列で、「1,1,2,3,5,8,13・・・」という、1つ前の項を足していくことにより算出される数列です。
一見何の意味もない数字の羅列に見えますが、フィボナッチ数列は自然界の様々な現象に現れています。
例えば「ヒマワリの種の並び方」や「カタツムリの渦巻き」は、フィボナッチ数列の法則通りになっています。
また、「ピラミッド」や「太陽系の惑星の配列や動き」にもフィボナッチ数列が関係していることが分かっています。
話をエリオット波動論に戻します。エリオット波動もまた、法則的に動いているフィボナッチ数列をもとに算出がされています。つまり、フィボナッチ数列には人間が考えた計算経済学や数学的な根拠はなくとも、人間よりさらに大きな存在である「自然」による科学的な根拠があるわけです。
だからエリオット波動論は、相場の動きを正しく予想できる方法だといえるのです。
「これから私たちが学ぶことにはしっかりとした根拠がある」ということを理解したうえで、ここからさらにエリオット波動について学んでいきましょう。
エリオット波動の基本は「上昇5波 下降3波」-利益爆上げのエントリーポイントは?-
ここからは、エリオット波動の基本的な考え方について解説します。
冒頭でも述べた通り、エリオット波動は「上昇5波 下降3波」でチャートが推移するという理論です。
ここからは、「上昇5波 」を構成する上昇1波~上昇5波と、「下降3波」を構成する下降1波~下降3波について詳しく説明をしていきます。
合わせて、どの局面でエントリーをすれば利益を上げられるか、またどの局面でエントリーをすると危険なのかを紹介したいと思います。
上昇1波(上昇トレンドの始まり)
下降から上昇へと転換する、最初の局面です。上昇トレンドの底固めとして推移するので、そこそこ大きく値が上がるのが特徴です。
ここで、「上昇1波が一番値が上がるのなら、上昇1波がエントリーポイントなのでは?」と思われる方もいると思いますが、そうではありません。
上昇1波は、ほとんどの場合が「後付け」で発見されます。
後で詳しく説明しますが、上昇1波は、上昇3波が観測されてから「あの時の相場の上昇は、上昇1波だったんだ」という具合に決まります。
矛盾するように聞こえますが、上昇1波は、発生した時点では上昇1波ではないのです。なので、「上昇1波だと思ってエントリーをしたら、実は下降3波の一時的な戻しであった」というケースも珍しくありません。
上昇1波かと思われる値動きを発見しても、いったんは見過ごして様子を見ましょう。
上昇2波(上昇トレンドの調整①)
上昇1波の調整をする局面です。下落幅はフィボナッチの0.382~0.6182が目安となっています。
上昇2波についても、上昇1波と同様に、上昇3波を観測後に「あの局面は上昇2波だったんだ」と後付けで観測がされます。ここでもエントリーはせず様子を見ましょう。
上昇3波(買いエントリーポイント!)
上昇2波で底が確認出来たら、市場全体に安心感が増えて買いエントリーが徐々に増していきます。この時に形成されるのが「上昇3波」です。
上昇3波が観測されるのは「上昇2波(この時点では「かと思われる局面」)観測後に、上昇1波の最高値を更新した」瞬間です。
この、上昇1波からいったん下降してから、再度上昇1波の最高値を更新したところがエントリーポイントになります。
上昇3波は、トレンドの中間地点に位置するので最も大きく値を伸ばすケースが多いです。そのため、ここでエントリーをすることによって莫大な利益を期待することができます。
上昇4波(上昇トレンドの調整②利益確定ポイント)
上昇3波で買いエントリーをしたトレーダーが手じまいをするポイントです。上昇3波でエントリーをした場合は、上昇4波で利益確定をするのがベストです。
上昇4波は上昇2波と同じ「調整局面」という役割を担っていますが、2波と比べてダマシが多く、レンジ相場である局面が現れることもあります。
この局面から値動きはかなり小さなものとなります。また、トレンド転換の終わりも近いです。
もしも上昇3波でエントリーができなかったとしても、上昇4波ではエントリーをしないようにしましょう。
上昇5波(上昇トレンドの終わりが近い局面)
上昇4波を見て「今が買い時だ!」と考えた「出遅れたトレーダー」がエントリーをするポイントです。
FXの中でも最も愚かなエントリーポイントと言えるでしょう。
上昇5波は上昇値幅は小さいですし、いつ下降トレンドへ転換するかもわかりません。
上昇4波で利益確定をできた場合は、「高みの見物」な気分で様子見をするようにしましょう。
間違っても「出遅れた分を取り戻したい」「もっと利益を上げたいからとりあえず」という理由でエントリーはしないようにしましょう。
下降1波(下降トレンドの始まり)
上昇5波後に、下降トレンドへと転換する際に出現する最初の波です。
下降1波についても、下降2波が観測された後に後付けで観測される波になります。
ここでは、上昇1波から買い建玉を保有していた超1流のトレーダーが利益確定注文を出し始めます。
反対に、上昇5波でエントリーをした「出遅れたトレーダー」の建玉に大きな含み損が発生し始める局面だとも言えます。
下降1波も後付けで決まる波ですので、様子見をしましょう。
下降2波(一時的に上昇する局面)
下降トレンド時の、一時的に上昇する局面です。
ここで、上昇局面時に上昇5波の高値を更新した場合は「上昇局面はまだ終わっていない」事を意味します。
下降2波についても、下降3波が観測されて初めて「あの時の値動きは下降2波だったんだ」という具合に後付けで観測がされます。
下降3波(売りエントリーポイント!)
エリオット波動の最後の局面です。
下降トレンド時に一時的に値を上げたものの、上昇5波の高値を更新せずに下降1波の底からさらに下落を続けた場合、下降3波が観測されます。と同時に、下降1波と下降2波も観測がされます。
下降3波が観測された瞬間、つまり「下降1波の底値」が、売りのエントリーポイントとなります。
下降3波は、「上昇5波の高値を更新しなかった恐怖感」が市場全体を覆うので、損切りの売り決済が増えやすくなります。つまり、そこからさらに大きく下落するケースが多いです。
具体的に言うと、「上昇4波でエントリーした出遅れたトレーダー」たちがこぞって損切りするポイント」となります。
下降3波で売りエントリーをすることにより、「出遅れたトレーダー」たちの損失を利益として得ることができます。
まとめ
以上が、エリオット波動の解説と、莫大な利益を上げるためのエントリーポイントの紹介でした。
今回は、あわせて「どの局面でエントリーをすると負けるか」という点にもスポットを当てて紹介しましたが、いかがでしょうか。
エリオット波動論を理解することで、「莫大な利益を上げる」だけではなく「出遅れたトレーダー」にならないように予防することも可能となります。
ぜひ今回の記事を理解して、「勝てるトレーダー」としてだけではなく「負けないトレーダー」としても一流になりましょう。